「批判なき政治」を批判する

元SPEEDの今井絵理子氏がTwitterで「批判なき選挙、批判なき政治」を目指すと言って話題になっていておもしろい。

 

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togetter.com

 

ざっくり書くと今井氏が批判という言葉を悪いことといったニュアンスで使ってるんだけど、いやいや批判ってそうじゃないだろうと。もしかして現代の若者にとって批判ってそういう解釈になっているのか?的な議論が盛んに行われている。

 

私は20代後半だが批判という言葉が悪いものだとは捉えてなかった。文学、音楽、映画などエンタメが好きで育ってきたからかもしれないけど、批判があってこそより良いものが生まれると考えているタイプだ。だからこの件はハッとさせられた。

 

批判という言葉の意味を調べると、解釈のひとつとして「人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。」デジタル大辞泉では定義されている。

 

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批判という言葉のイメージが悪口を言われるということになっている気がする。というか非難とごっちゃになってるのかな。

 

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私個人の解釈としては「あいつはダメだ」「この作品は気に入らない」なんてのはただの悪口で、「ここは良くないけどこうしたらもっと良くなるのではないか」って感じの建設的な意見や、良い点悪い点の双方が述べられているものが批判だと思っている。だから批判は積極的にされるべきという考え。

  

今井氏のニュアンスはたぶん「文句言われない政治を目指して一生懸命頑張ります」的な感じで決して「イエスマンだらけの世の中にします」ってことではないと思う。日本語って難しいね。

 

これは批判か、悪口かっていう判断が出来るAIがあったらおもしろそう。それを用いた批判は通すけど悪口は通さない匿名サービスとかあったら流行るんかな。荒れない2ちゃんねる的な。でも結局それってAIの判断基準云々で揉めそうな気もするなー。っていう空想してる時間が1番楽しかったりする。

 

個人的に悪口や人格攻撃は時間の無駄だと思ってるからもっとゆるい世の中になったらいいね。